マナーを教える以前に、子犬の頃に「咬みつきの抑制」や「他の犬やたくさんの人に会わせ・他犬や他人に好意を持つ犬に育てる」ことが重要といわれています。犬が子どもや家族・知り合いを咬んでしまうことは、致命的な問題となってしまうからです。 子犬の時期に将来成犬となり遭遇するであろう人間社会の様々なこと・もの・人・犬などに会わせておくことが、その後、いろんな環境や状況を怖がらずに乗り越えていく力をつけるのです。 社会化は子犬だけではなく成犬になっても、生涯において行うものです。なぜなら、私達の暮す社会(環境)はいつも変化し続けています。「生活する環境に慣れること」が社会化です。いろいろな状況において、どう行動したらよいか落ち着いて考えられるよう力をつけてあげることが社会化ではないでしょうか。 私達の「どうしたいの?」と犬達の「どうすればいいの?」を結ぶことが犬育てに繋がるはずです。
子犬のしつけは生後2か月~3か月になるまでに始めることが大切です!近年になり犬の研究では犬の性格をつくるのに最も影響のある社会化期(生後3週~12週)という時期があることが分かってきました。
子犬には社会化期というとても大切な時期があります。この時期にはたくさんの経験をさせてあげましょう。 他の犬と仲良く遊べなかったり、音や見知らぬ人にすごく吠える。 このような犬は子犬の頃、適切な時期に社会化の経験をする事が少なかったのかもしれません。 犬の性格は遺伝だけではなく、社会化の経験がとても大きく関わっているのです。 子犬の(社会化)は、生後3~12週の3カ月です。犬のそれからの犬生に、大きく影響を与える大事な時期です。この時期に、今後の性格が決まってくると言われるほどの大事な時期なのです。 この時期に、たくさんの犬や人や環境に出会い、色々な環境を経験することが出来たワンちゃんは、成長してからも他のワンちゃんや人に吠え続けたり、怯えたりする事がないのです。それに反し、今までその時期にさまざまな人や物を見ず、色んな場所に行く経験をしなかった犬は、怯え続けてしまいます。 子犬は子犬の社会化期(3週~12週)に、母親のぬくもりや兄弟と遊ぶ事で、噛む強さの制御や犬同士のコミュニケーション(ボディランゲージ)を学びます。特に、6週~8週は社会化を育む最適な時期です。この時期には、たくさんの経験をさせてあげるとよいでしょう。
子犬は生後間もないころから好奇心が強く身の回りの環境の物や事を自然に受け入れていきます。子犬はその頃見たり、聞いたり、経験したことは怖がらずに対応することができます。しかし、いつもでも好奇心のまま行動していると敵に襲われてしまうかもしれません。そのため5か月ごろになると脳の発達により、好奇心よりも警戒心が上回る時期が訪れます。急激に警戒心が強くなった時期に初めて出会った「人・物・場所・音など様々な環境」に対し警戒し「吠えや咬み、震え」など私達を困惑させる行動をとるようになります。ですから、そうなる前に将来人間の社会で出会うであろう全ての刺激に対し、楽しい経験をさせておくと、ゆとりと自信をもって行動できるおおらかな犬に成長できるのです。 ※社会化期をすぎても、変わっていく環境にあわせ犬の心は変化していきます。成犬になっても油断せず、社会化は続けてあげる必要があります。
自然界であれば子犬の時期は同じ兄弟・親からたくさんのことを学びます。「噛む力の抑制」や「ボディーランゲージ」などから犬同士のコミニュケーションを学びます。しかし日本では、子犬の流通経路により8週よりも早く親から離させる事もあるので、犬同士のコミュニケーションやルールの学習が不十分な場合があります。そんな犬は、他の犬に対して怖がったり、関心がなかったりする場合があります。コミュニケーションが上手にとれないと、将来的に「吠え・咬み・震え」などの問題行動につながる場合があります。 つまり犬が社会の一員となり周囲と仲良く過ごすためには、犬同士で遊ぶことは大切になってきます。子犬を迎えたらいっぱいの愛情といっぱいの経験を与えてあげましょう。
しつけとは何でしょう?
「おすわり」や「おて」ができることでしょうか?
家庭犬のしつけとは犬が人間の社会で生活するために必要な最低限のマナーやルールを教えることです。「警察犬」の訓練やサーカスの「調教」のような厳しいものは、まったく別のものです。
犬と仲良く暮らすためには、犬の事を深く理解し受けとめてあげることが大切です。相手に合わせることもせず、してほしいことばかり要求すれば人間同士でも幸せにはなれません。
一番大事なのは「犬と人が信頼関係を築く」ことです。
そのうえで、犬にしてほしくない行動があったら、しなくてすむように「優しく導いてあげること」が幼稚園と飼い主さんの役割だと考えています。どう行動したらよいか教えてあげずに厳しいルールばかり押しつけるのは、犬にとっても迷惑な話です。犬の社会には義務教育はありません。犬は人間の社会では飼い主さんの協力がなければ学ぶことができないのです。飼い主さんも犬についての知識・接し方を知ることでより良い関係を築くことができます。しつけの一環であっても「体罰はいけません、声で叱るのもいけません」叱られる意味を理解していない犬にとっては虐待になってしまうからです。フォーチュンドッグ幼稚園のしつけは「褒めて・伸ばす・楽しいしつけ♪」です。互いの気持ちが寄り添えたとき、もっともっとワンちゃんのことが可愛くなりますよ。